
※この記録ノート画像についての見方は、下記リンクで説明しています。
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恐怖の時間だ。
深夜2時。
また始まった。太郎くんが落ち着かない。そして私のことを求め、自分の身体をぴったり寄せてくる。お別れなんじゃないかと思うほどの身の寄せ方だった。
しばらく太郎くんのことを撫でたり、声をかけたりしていたのだと思う。当然のことのようにしていた細かいことは覚えていない。水を飲むのに立ち上がり、そのあとそわそわし始めた。公園に連れて行くことにした。(何度部屋でしてもいいよと言っても、しないのが頑固一徹太郎くんなのです……。シーズーの頑固さはこういうところです)
公園で長いおしっこをした。スッキリしたのか、そのあとは落ち着いて寝た。
この日は冷たい雨が降っていた。
ホームドクターの病院は休診日で、この日は皮下点滴できないとのこと。前日から他の病院へ行こうか悩んでいた。結局結論は出ないままだった。深夜の落ち着かない太郎くんを目の当たりにすると、「他の病院に連れて行こう」、「いや、寝不足だし他の病院行くのもストレスだから家でゆっくり過ごした方がいい」、この二つの気持ちが交互に押し寄せ渦を巻いていた。もうわからない。
結局、冷たい雨が降る中、太郎くんを連れ回すのはかわいそうという気持ちが勝ってしまった。それにご飯もあげれば食べる状態だった。投薬も成功していた。

しばらく寝たら、太郎くんも復活したようで、おやつも元気よく食べた。夕ご飯も3分の2くらいは食べた!

今日は病院に行くのは止めよう。
家族でいつも通り過ごそう。
母の入院と太郎くんの入院。いろいろあり過ぎた年末……
こうしてみんなで迎えられた年末。
家族でいられることが幸せだった。
母は奮発していた。高級お肉で焼肉パーティーしよう! と。太郎くんも大好きな牛肉! いっぱい食べて元気になって欲しい。

家族同じ気持ちだった。太郎くんもそれに応えた。
うわ! ぼくの大好きなお肉だ〜!!!
ペロリと食べた。
いつもの太郎くんだ!
でも、その後震え……消化不良でも起こしてしまったのか。やはり、太郎くんの身体には毒だったのだ。
外は冷たい風が強くなった。よくあるドラマの展開と全く同じだった。
どんな悪天候でも、どんなに体調が悪くても、頑固な太郎くんは外でしか用を足さない。限界まで放っておくこともできない。こちらが結局根負けしてしまう。私が太郎くんを毛布で包み、抱っこして公園に行った。
帰ると、太郎くんの震えが止まらなかった。歯茎も白い。左目も少し黄疸気味だった。私は、温タオルで太郎くんの顔を温め、肝臓あたりをマッサージした。太郎くんは気持ち良さそうだった。
この一日のこと。
後に、今もなお、激しく後悔している。
他の病院に行くべきだったと。
初めて点滴も、病院もなしの日。不安……
震えも多く、しっぽも下がったまま。 夜は太郎くんの行動の一つ一つが気になり寝られない。 苦しそうだったり、急に甘えてきたり、腎臓や肝臓のあたりを撫でると気持ちいいみたいで落ち着く。私には不思議な力はないけど、手当てとか気とかそんなので血行が良くなって、少しでも数値がよくなればという願い……
この生活がいつまで続くんだろうと不安に思ってしまう。看病する側が不安に思ったり、辛くなったり、愚痴をこぼし始めると患者側は命を落とすということはよくある話。でも太郎くんは絶対にそんなことしないで!!!!!
お姉ちゃんは、太郎くんがよくなって、お兄ちゃん(2代目太郎くん)の年齢を超えて、お兄ちゃんにはできなかった介護をして、長寿だったね! 平均寿命超えたね! やったね! えらいね! と言って看取りたいんだからね。
だから絶対にこの危機を乗り越えて!! いつもの元気な太郎くんに戻って! 戻らなきゃだめ!!
歯茎の色もおしっこの色も透明で、お腹の色も白くて不安なことばかり。震えも多くて、痛そうにぼーっとしたり不安に思うことばかり。(※ここまで思っていたなら、別の病院行って。すぐ行け! 行け! 行けよ、私!! そこはダメだ、翌日でもいいから他の病院行け!)
その一つ一つが解消されて、安心な日々が戻りますように。絶対、絶対、大丈夫!! 大丈夫!! 大丈夫!!(ノート5行分の文字サイズ)
※今、日記を読み返しての怒りです。この日の私を怒鳴り殴りたい!
2020.12.30 太郎くんの闘病日記より
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