#41 そしてイライラしていた元旦 2021.1.1 ②

 お正月。
 なのに不安すぎてイライラしてしまった。疲れ過ぎている。心配してばかり。

 太郎くんにご飯を食べて欲しいとそればっか。

 太郎くんの食べるタイミングを逃したことにイライラ。水をいっぱい飲んでお腹いっぱいになって食べられないことにイライラ……

 そして、 このままでは3日もたない気がして不安が募る。またイライラ。明日には歩けなくなってしまって、水も飲めなくなってしまって…… 4日の診察時には入院させて静脈点滴しないともう死んでしまうんじゃないかと……

 もう完全に悪いストーリーしか考えられない。 無理矢理、強制給餌させるべきとか真剣に悩み、ネットを見ては落ち込み、ただだ疲れる……

 そしてそのイライラは母へ。こうなったのも母のせいだと思ってしまう。

 こんな私の心を見透かしているかのように、太郎くんは私をじっと見つめている。太郎くんは頑張っているのに、私がこんな気持ちでいては、ぼくなんてもう死んだ方がお姉ちゃんは楽になれるんだって思ってしまうよね。絶対そうなるに決まっている。

 だから、何も食べないのかもしれない。

 そしてやっと少しだけ食べる時に開けた口の先に見える舌は白い色で、絶望しかない。太郎くんはもう治るラインを越えてしまって、死しか待っていないような。

 そんな絶望感と無力感とイライラ、もうどうしようもないドス黒い気持ちに包まれる。

  初日の出とかどうでもいい元旦を迎えるなんて……

 明日は明るい気持ちになれるのかな? 私がお風呂に入っているときに、太郎くんは少し食べたよと母から聞き少しは気持ちが明るくなった。

 あ! 今、母が「いい初夢が見られるんだって」と謎のカードを持ってきた。あの絶望的な状態だった母が階段を上がって私の部屋まで来れるなんて。(※そうだった笑! 新聞だか広告だか雑誌だか、どこから見つけてきたのかわからない謎のカードをこの日記を書いている時持ってきたんだった!)

 何気ない時間が幸せ。この時間をください。お願いします!!!

※今、日記を読み返して思い出したことです。あのカードどこ行ったんだろう〜🤣

2021.1.1 太郎くんの闘病日記より
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