※この日の写真もないので、一年前のです。太郎くん、手が長い!

昨日一日落ち着かなかった太郎くんはやっと夜8時過ぎに寝たので、夜のおしっこにも行かなかった。寝ることを優先せさせた。
日付が変わり、一眠りして目が覚めた頃、おしっこに連れて行った。結構な量だった。そして帰ってくると、ひどく震えていた。
おしっこの後はいつもそうだった。
当然、冬の夜の底冷えする寒さもあるけれど、それだけではないようだった。体内のあったかい液が抜けていく分、体温も下がってしまうのかもしれない。毛布と私のコートで包み、ドライヤーで温めることが習慣となっていた。震えが落ち着くと太郎くんは眠りにつく。
「死んだようにねむる……」と書いているように、うろうろすることも宙を見ることもなく、ただじっとうずくまって寝ていた。それは元気な時のように横向きになったり、お腹を出すことはない。うつ伏せの姿勢で、場所移動もほとんどしなかった。
朝、起きて散歩へ行くと、ゆるい便が出た。
そして、焼き鳥を3分の2だけ食べた。その中に薬(ラプロス)を入れることに成功した。
気づかれずほっとした。薬をカステラだけには入れたくなかった。また食べなくなることを恐れたから。で、そのカステラは2口だけ食べた。
はあ、これだけか……
午後はもっと食べてくれるかな、おやつで挽回したい。
でもその期待は虚しく終わった。これが最初で最後だったから。
これだけではカロリーが足りな過ぎる。
再び、ニュートリカルに挑戦した。ほっぺたを引っ張り、下歯茎につける作戦だ。でもそれもたった一回。ノートには「3」という数字がある。3g(ティースプーン半分)の意味だ。
(※ニュートリカルについて別記事にします)
お昼に病院へ。
先生には、なんとか焼き鳥に薬を入れて飲ませることができたこと、食べないこと、ニュートリカルをあげたこと、口の中が真っ白だということを伝えた。
先生は貧血の注射をしてくれた。増血ホルモン剤で週一回しか打てないとのことだった。
え? そんな治療があったの? だったら、これももっと早い段階でして欲しかった……
全てが後手だった。
なんでこの先生は積極的な治療をしてくれないんだろう。これも私が言ったからで先生が提案してくれたわけではない。どの治療をしても仕方ない、ただ飼い主の希望があればしますってこと??
マグマのような怒りが爆発寸前だった。
どうか注射が効いて、太郎くんの貧血が治りますように。
この後は、記録がスカスカだ。
たべない、じーっとしているだけ。ただ水だけはがぶ飲みだった。
夜もニュートリカルを試したが、壮絶だった。
食べなきゃ、死ぬよ!
ほんとに死ぬよ!
私は太郎くんとの約束を破ろう。
シリンジで強制給餌をする。
私は心に決めた。
今日も食べない。これじゃ死ぬよ。一週間もつかどうか……
太郎くんはもう生きるの諦めたの? 嫌なの? 死にたいの?
こんなに毛がふわふわでかわいいのにもったいないよ!!
絶対お姉ちゃんが許さない! ご飯食べなさい!ニュートリカルも拒絶するし、疲れ果てた。
でもこのままでいいわけがない!
セカンドオピニオン行くべきか?
このまま入院させるべきか?
このまま食べないのを見て、看取るべきか?どうしたらいいんだろう!!!!
何やっても食べない。本当にノイローゼになる。疲れる。 日に日に弱るのを見続け、食べないことに胸を痛め、一喜五憂、いや一喜十憂かもしれない。
どうしてよくならないの! 怒りと焦りと疲れとで、どうしたらいいのか本当にわからない。
どうしたら食べてくれるの? どうしたらよくなるの?死んじゃ絶対にイヤ! まだ早い、早すぎる!
明日から無理矢理食べさせよう。そして、セカンドオピニオン。
これ以上悪くなるのなら、別のことやってそれに賭けるしかない。
2021.1.19 太郎くんの闘病日記より

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