#66 死ぬよ!ほんと死ぬ!貧血注射をした日 2021.1.19

手が長い太郎くん♡

 ※この日の写真もないので、一年前のです。太郎くん、手が長い!

 昨日一日落ち着かなかった太郎くんはやっと夜8時過ぎに寝たので、夜のおしっこにも行かなかった。寝ることを優先せさせた。
 日付が変わり、一眠りして目が覚めた頃、おしっこに連れて行った。結構な量だった。そして帰ってくると、ひどく震えていた。

 おしっこの後はいつもそうだった。
 当然、冬の夜の底冷えする寒さもあるけれど、それだけではないようだった。体内のあったかい液が抜けていく分、体温も下がってしまうのかもしれない。毛布と私のコートで包み、ドライヤーで温めることが習慣となっていた。震えが落ち着くと太郎くんは眠りにつく。

 「死んだようにねむる……」と書いているように、うろうろすることも宙を見ることもなく、ただじっとうずくまって寝ていた。それは元気な時のように横向きになったり、お腹を出すことはない。うつ伏せの姿勢で、場所移動もほとんどしなかった。

 朝、起きて散歩へ行くと、ゆるい便が出た。
 そして、焼き鳥を3分の2だけ食べた。その中に薬(ラプロス)を入れることに成功した。

 気づかれずほっとした。薬をカステラだけには入れたくなかった。また食べなくなることを恐れたから。で、そのカステラは2口だけ食べた。 

 はあ、これだけか……

 午後はもっと食べてくれるかな、おやつで挽回したい。
 でもその期待は虚しく終わった。これが最初で最後だったから。

 これだけではカロリーが足りな過ぎる。

 再び、ニュートリカルに挑戦した。ほっぺたを引っ張り、下歯茎につける作戦だ。でもそれもたった一回。ノートには「3」という数字がある。3g(ティースプーン半分)の意味だ。
(※ニュートリカルについて別記事にします)

 お昼に病院へ。

 先生には、なんとか焼き鳥に薬を入れて飲ませることができたこと、食べないこと、ニュートリカルをあげたこと、口の中が真っ白だということを伝えた。

 先生は貧血の注射をしてくれた。増血ホルモン剤で週一回しか打てないとのことだった。

 え? そんな治療があったの? だったら、これももっと早い段階でして欲しかった……

 全てが後手だった。

 なんでこの先生は積極的な治療をしてくれないんだろう。これも私が言ったからで先生が提案してくれたわけではない。どの治療をしても仕方ない、ただ飼い主の希望があればしますってこと?? 
 マグマのような怒りが爆発寸前だった。

 どうか注射が効いて、太郎くんの貧血が治りますように。

 この後は、記録がスカスカだ。
 たべない、じーっとしているだけ。ただ水だけはがぶ飲みだった。

 夜もニュートリカルを試したが、壮絶だった。

 食べなきゃ、死ぬよ! 
 ほんとに死ぬよ!

 私は太郎くんとの約束を破ろう。
 シリンジで強制給餌をする。

 私は心に決めた。

 今日も食べない。これじゃ死ぬよ。一週間もつかどうか……

 太郎くんはもう生きるの諦めたの? 嫌なの? 死にたいの?

 こんなに毛がふわふわでかわいいのにもったいないよ!!
 絶対お姉ちゃんが許さない! ご飯食べなさい!

 ニュートリカルも拒絶するし、疲れ果てた。
 でもこのままでいいわけがない! 

 セカンドオピニオン行くべきか? 
 このまま入院させるべきか? 
 このまま食べないのを見て、看取るべきか? 

 どうしたらいいんだろう!!!! 

 何やっても食べない。本当にノイローゼになる。疲れる。 日に日に弱るのを見続け、食べないことに胸を痛め、一喜五憂、いや一喜十憂かもしれない。

 どうしてよくならないの! 怒りと焦りと疲れとで、どうしたらいいのか本当にわからない。
 どうしたら食べてくれるの? どうしたらよくなるの?

 死んじゃ絶対にイヤ! まだ早い、早すぎる!

 明日から無理矢理食べさせよう。そして、セカンドオピニオン。

 これ以上悪くなるのなら、別のことやってそれに賭けるしかない。

2021.1.19 太郎くんの闘病日記より
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