#67 シリンジでの強制給餌を本気で始めた日 2021.1.20

後ろでお母たんがレバーをボイルしていたね!

 記録ノートを見ても、15時までスカスカだ。そして、私自身の筆圧が弱く、不安が前面に出ている。

 震えては、死んだように眠ったまま。
 ただじーっとしたまま……
 抱っこしておしっこに出すのがやっとの状態。

 もちろん何も食べない。母がバターは?と言った。

 家には有塩バターしかない。でも、バターは良質なタンパク質で高カロリー。少しでも舐めてくれるなら。

 やった! ペロペロしてくれた。でもそれもほんの少し。

 私は昨晩決意した。
 太郎くんとの約束を破り、シリンジでの強制給餌を開始する!

 で強制給餌について調べまくった。太郎くんのご飯のサポートと思えばいいんだ。

 ロイヤルカナンの腎臓サポート、リキッドをシリンジであげる。

※強制給餌のフード、シリンジはこちらをご参照ください

 太郎くんを捕まえて、私はあぐらをかくイメージで太郎くんを足で囲い、上半身は勢いよく、太郎くん全体を羽交い締めにする。隙や弱さを見せない。

 お姉ちゃんは、やるよ! という強い意志。
 どうしよう、できるかなの、次元じゃない、食べなきゃ死ぬからね!
 だから、お姉ちゃんはやるよ!

 これが太郎くんに伝わったのか、シリンジ(10ml)の2本分あげることができた。と言っても、たった20ml。29.4カロリーしか補えない。ないよりマシのレベル。
 これから少しずつあげられればいい。そしてこれが火付け役となって、自分で食べ始めてくれたらいい。そんな願いを込めて。初回はこれで終えた。
 このような状態なので、薬をあげることなんてできなかった。

 お昼は病院で皮下点滴。
 先生に強制給餌をしたことを言ったけれど、先生から特別のアドバイスもなかった。ただ大変でしょうと同情してくれるだけ。

 私の中で、先生への不信感はマックスになった。
 本当に皮下点滴を続けること方法はないの? 

 家に帰ってからは太郎くんはじっと寝たままだった。
 そして、夕方のご飯の時間も強制給餌をした。でもシリンジ1本分が限界。太郎くんだってそんなに飲み込む力もない。

 口の端にシリンジの先を突っ込み、誤嚥しないように慎重に注入していくが、それがどのくらいのペースでやっていいのか、私も試行錯誤しながらだった。
 その私の集中力と太郎くんの忍耐力がシリンジ1本分が限界だった。

 また2時間後、今度はロイヤルカナン 腎臓サポート ウェットフードを少々、リキッド、水を混ぜたのを作ってみた。結局、ウェットご飯とはいえシリンジに詰まるのでミキサーにかけた。大変だった。ミキサーにかけてもシリンジで注入できない粘度だった。そこでリキッドと水で薄める。水で薄めるだけ量が増え、カロリーは減ってしまう。カロリー分あげようとすると、相当な量になってしまった。

 どうしたらいいんだ。
 (強制給餌については詳しく別記事にします)

 夜8時。母がダメ元で太郎くんが大好きな鶏レバーをボイルした。においをプンプンさせた!

 太郎くんは食べた!
 その中に薬(ラプロス)も入れることができた!

 とっても嬉しかった!

 シリンジでは太郎くんが自力で食べるほんの一口のカロリーもあげられない。
 太郎くんが自力で食べてくれることが、どんなに嬉しいことか!
 私だって強制給餌なんてやりたくない。

 どうかどうか明日も食べてくれますように。

 お食事サービス開始。

 明日から入院させる? 日帰り入院する? 別の病院行く? あらゆることを考える。

 カステラ、焼き鳥、おやつ全滅…… 太郎くんとの約束を破って、シリンジで食べさせた。私の寿命も縮んだ。やりたくない、疲れる……

 この年で、犬を飼うことの大変さを知るなんて。食べないってこんなにつらいことだなんて。

 太郎くんはまだアンモニア臭い。 強制的に食べさせて、ラプロスあげてどこまでよくなるか……

 99%食べないものばかりあれこれ買うのも疲れてしまうけど、頑張るよ! やるよ! 絶対に治す!!

2021.1.20 太郎くんの闘病日記より
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