【姉のひとりごと 4】一年前の今日……

ハンバーガーを食べる太郎くん♪

 昨夜寝られませんでした。

 このブログを始めてからというもの、寝る前に泣く頻度がぐんと減ったのですが、昨晩は自然と涙が。

 疲れているのかな。今日は会社行って普通に仕事して、太郎くんを特別思い出す事柄はなかったはずなのに。

 ふと見たスマホの日付でわかりました。脳か心かわからないけれど、無意識に感知していたのでしょう。

 一年前の今日12月15日は運命の日。太郎くんが体調を崩した日です。

 この日に違う選択をしていれば……

 この日の午前中までは、食べるの大好き、散歩も大好きな太郎くんでした。動物病院での定期検診前に大好きな公園で散歩していた姿が目に焼きついている。落ち葉の枯れ具合も空気の冷たさも一年前と同じ。違うのは、お尻をプリプリ、尻尾フリフリ、毛をフワフワさせながら歩いていた太郎くんが目の前にいた。

 私はまだ行きたがっていた太郎くんを、

「時間ないから、もう終わり!」

 と言って太郎くんを抱き上げ、車に乗せた。

 そのまま動物病院に行くのをやめていれば、
 私が壊れたノートP C交換に会社に行っていれば、
 トリミングをやめていれば、
 母の入退院のタイミングがずれていれば、
 記憶にないような些細なこと一つでも違う選択をしていれば、阻止できたことかもしれない。

「たられば」、「かもしれない」は、この日のためにある言葉だと思っています。そのくらい、大きく結果が違ったはずだと。

 全て悪の道へ通ずる選択をしてしまった。そのスタートはどこだったのかといつも思う。軌道修正するチャンスはどこだったのだろうとも。

 一年で生活が激変しました。
 太郎くんが旅立ってからどうにか生きて、2021年も終わります。

 太郎くんがいなくなる年なんて思いもしなかった。まだ2年は先だと思っていたから。2020年だって、母が倒れ、太郎くんも倒れ……なんて、最後の最後に悪魔に狙われたような年末を送ることになるなんて思いもしなかった。
 何がいけなかったのか、特別な能力がある人に教えてもらいたいです。

 今は母も小康状態で、とりあえず心配することもなく不安になることもありません。その分、自分のことを考える時間ができて、自分の時間を生きようとしているけれど、何かしてもどこか虚しい。長年染み付いてしまったライフスタイルや習慣を変えるのは至極大変なことで、ふとしたときに悲しくなります。

 爪を切ったり洋服のタグを切るときに、「あ、太郎くんが踏んだり飲んだら危ない」とすぐにティッシュやガムテで取り除く習慣も抜けないし、「ここに置いたら太郎くんの目を傷つけちゃう」と思って退けたり、ユニクロに行けば「太郎くんの散歩に着てくのにこれいい」と思ったり、寝返りを打てば「太郎くん、つぶしちゃう」って思う。

 もうきりがない。

 でもこれが消えて無くなるのも悲しいのです。

 太郎くんが旅立って半年経ったくらいからかな、道でわんちゃんとすれ違っても私のそばに寄ってきてくれなくなりました。もう太郎くんのニオイがしなくなってしまったのだなと悲しくなりました。

 一年前の今日もいい天気だったな。
 時の流れをひしひしと感じます。

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