愛犬の最期

第一章

#26 お見舞いに行ったら元気だった日! 2020.12.20

 昨夜は嬉しかった。 4日ぶりにごはんを食べてくれた!  でも油断はできない。急変することもある。朝方電話がならないか不安だった。 無事それもクリアでき、午前の診療時間が終わる頃、父と一緒にお見舞いに行った。  この頃のコロナ...
第一章

#24 そして4日ぶりにごはんを食べた日! 2020.12.19 ②

 太郎くんがいない家に着いた。空家みたいだ。 留守番をしていた母が、 「今度は太郎くんが入院なんて。どうして……」  太郎くんが体調を崩してから、家族全員ほぼ寝れない日が続いた。寝れないけれど身体は疲れている。私は泣きながらベ...
第一章

#22 そして闘病日記を書き始めた日 2020.12.18 ②

  太郎くんを失いそうで胸がはちきれそう。 2代目太郎くんの命日が12月21日。すごい嫌なドス黒い気持ちに包まれている。どうして? カット前はあんなに元気だったのに! お母さんが退院してきたから? 翌日私が朝から会社に行って、母と太郎く...
第一章

#20 血を吐いた日、ソファベッドに変えた日 2020.12.17

ご注意  この記事には、嘔吐物と便の写真があります。アコーディオンメニューで非表示にしてありますが、不快に思う方は閲覧を控えてください。情報提供のため今後の役に立てるよう、画像をアップすることに決めました。 私はこれが何か、ネットで調べて...
第一章

#19 母と太郎くんだけの日 2020.12.16

 今日は母が退院してから初めての出社だった。 コロナ禍前のタイムスケジュールで過ごすわが家となった。  太郎くんは久しぶりに1時間ほど早い起床時間となったが、カットで疲れているのかベッドで寝たままだった。カットの翌日はいつもこんな感...
第一章

#18 運命の日 2020.12.15

第一章  2020年12月15日。運命の日。  太郎くんの病院とカットの日だった。  この日に戻りたい。 残された家族全員が思っていること。 この日に起きたことの一つでも違う選択をしていたのなら……  太郎くんは今...
序章

#17 完全なるサインと最悪なタイミング

 母の退院前日の午後、気になることがあった。 気のせいかと思うくらいほんの一瞬、だけど強烈で生臭い魚のニオイがした。それが太郎くんからなのか、自分なのかわからなかった。 2代目太郎くんは肝臓ガンで14才半で亡くなった。その亡くなる数日前の...
序章

#16 だれ? 変なおばさんがいる

 急にぼくの家にやってきた。 さっきはレバーのニオイにつられて、近寄ってしまったけど。 このおばさんはだれだ?  だれ?  だれなんだろう…… ぼくのかすかな遠い記憶……  知っている人のような気もするんだけど、 ...
序章

#11 お姉ちゃんなんか大っ嫌い! お母たん早く帰ってきて!

 最近のお姉ちゃん、嫌いだ! いや、大っ嫌いだ!  ずっと忙しくしてるし、ぼくと一緒にゴロゴロしてくれない。ぼくが何か言うと、 「ちょっと待って!」  そればっか。やっと、ぼくのそばに来てくれたと思ったら、大っ嫌いな耳掃...
序章

#10 ちょっと待って!

「クーン、クーン」「ちょっと待って!」  ほら始まった。太郎くんはおしゃべりだ。トリマーさんからも「太郎くんはお話上手だね」と可愛がられ(うるさいってことだった?)、いつも人気者だった。 太郎くんがこれまでお留守番したことは5本の指...
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