第一章

#23 太郎くんが入院した日 2020.12.19 ①

朝から家族会議になった。 この日もお昼頃に診察の予約をしていた。  太郎くんが全く良くならない。今朝もごはんを口にしなかったからだ。  家族全員思っていたことを改めて口にした。 「トリミングで院内感染したんじゃないの?」  母の入院という家...
便利グッズ・情報

【役に立ったもの・便利グッズ】闘病日記・看病記録のための使えるノートたち

闘病日記・看病記録のための使えるノートたち   2020.12.18より闘病日記を書き始めました。 それ以前は、簡単なメモ程度の記録をしていました。 携帯アプリも利用していたものの、やはり、一度に目で見て体調の変化を知りたい。  それには、...
第一章

#22 そして闘病日記を書き始めた日 2020.12.18 ②

太郎くんを失いそうで胸がはちきれそう。 2代目太郎くんの命日が12月21日。すごい嫌なドス黒い気持ちに包まれている。どうして? カット前はあんなに元気だったのに! お母さんが退院してきたから? 翌日私が朝から会社に行って、母と太郎くんを二人...
第一章

#21 血液検査をした日 2020.12.18 ①

昨晩と同じ、深夜1時。  太郎くんがそわそわし始めた。この日も私は心配で寝れなかった。太郎くんの変化に敏感になっていた。  太郎くんは、もよおしてきたのだろう。私は、昨日と同じものを吐くんじゃないかと怯えていた。そんな私に太郎くんは訴える。...
第一章

#20 血を吐いた日、ソファベッドに変えた日 2020.12.17

ご注意  この記事には、嘔吐物と便の写真があります。アコーディオンメニューで非表示にしてありますが、不快に思う方は閲覧を控えてください。情報提供のため今後の役に立てるよう、画像をアップすることに決めました。 私はこれが何か、ネットで調べても...
姉のひとりごと

【姉のひとりごと 1】愛犬が教えてくれたこと

序章を終え、本章に入りました。  太郎くんとのことを思い出すことはつらいものの、序章までの太郎くんは元気だったから、楽しかったなと微笑みながら書き進めました。  これからつらくなるな……  悲しいことに結果はわかっているから、客観的に時間も...
第一章

#19 母と太郎くんだけの日 2020.12.16

今日は母が退院してから初めての出社だった。 コロナ禍前のタイムスケジュールで過ごすわが家となった。  太郎くんは久しぶりに1時間ほど早い起床時間となったが、カットで疲れているのかベッドで寝たままだった。カットの翌日はいつもこんな感じだ。  ...
第一章

#18 運命の日 2020.12.15

第一章  2020年12月15日。運命の日。  太郎くんの病院とカットの日だった。  この日に戻りたい。 残された家族全員が思っていること。 この日に起きたことの一つでも違う選択をしていたのなら……  太郎くんは今もここにいたはず。そう思う...
序章

#17 完全なるサインと最悪なタイミング

母の退院前日の午後、気になることがあった。 気のせいかと思うくらいほんの一瞬、だけど強烈で生臭い魚のニオイがした。それが太郎くんからなのか、自分なのかわからなかった。 2代目太郎くんは肝臓ガンで14才半で亡くなった。その亡くなる数日前の生臭...
序章

#16 だれ? 変なおばさんがいる

急にぼくの家にやってきた。 さっきはレバーのニオイにつられて、近寄ってしまったけど。 このおばさんはだれだ?  だれ?  だれなんだろう…… ぼくのかすかな遠い記憶……  知っている人のような気もするんだけど、 このニオイ、ぼくは知らない。...