#46 そして血液検査で貧血を見逃された日 2021.1.4 ②

お父たんに包まれて……

 お正月休み期間中は皮下点滴をしてもらい、毎日先生に様子を見ていただいて本当に心強かった。

 その一方、全く良くなっていない状況がもどかしかった。その状況にイライラいしていた。父とも、病院を変えよう、他の病院へ行こう、何度も話していた。

 でも、今日は血液検査をするというのだ。その結果を見てからにしようとなった。

 思ったより悪くもなっていないけれど、よくもなっていない。どちらかと言えば、少し悪くなっていた。

 今は思う。どうして、先生はこの数値をスルーしていたのだろうと!

 左が前回12/24、右が今回1/4の血液検査。
 ピンクのマーカー(腎臓・肝臓)→先生が注目すべき数値として引いた項目
 ブルーのマーカー(血液・貧血)→セカンドオピニオンの先生が注目していた項目

 ブルーのマーカーは、ヘマトクリット

 略では、Ht、Hctと表示される。これは血液中に赤血球が占める割合(%)で貧血を判断するのには重要な数値だとセカンドオピニオンの先生から最初に説明を受けた。40-55%が正常値なのに対して、この時の太郎くんは20%台だった。太郎くんはのちに10%台になってしまう。その時、先生は20%台が限界の数値だと判断している。20%台になると食欲不振になるのだと。まさにこの時、太郎くんはその状態だった。そしてこの時に早く正しい処置をしていたら貧血も治っていたのではないか。

 悔やまれる。

 私も貧血では? と先生に何度も言っていたのに、この数値は気にしないでくださいと言われ、気にも留めなかった。腎臓病では血を作る機能が衰えて貧血になることもあるのでと説明された。それはネットで調べてもその通りで、腎臓で血を作るホルモン(エリスロポエチン)が分泌されなくなり、骨髄の赤血球が減ってしまう。

 結局太郎くんの貧血は、腎臓というよりは内臓の出血によるものではないかというのがセカンドオピニオンの先生の見立てだった。

 でもこの時はホームドクターより腎臓病と言われていたので、腎臓病について必死で調べていた。腎臓病の症状もぴったりだったから。

 上記のサイトの腎臓病ステージに太郎くんのCRE値を当てはめると、ステージ3。臨床症状に書かれている「食欲不振、嘔吐、脱水(太郎くんは脱水症状はなかったけれど多飲多尿だった)」全て当てはまる。やはり腎臓病なのかな。だとすると皮下点滴を続けて全身に毒が回らないよう、そして、残りの腎臓を保持していくしかない現状維持しかないのかな。
 結局、決め手に欠ける血液検査だった。

 おまけに、その後に嬉しいことがあった。だから、このままでいいとも思ってしまった。
 病院から帰り、太郎くんも私も一休みした。

白くまたん枕と同じポーズで寝て可愛かった♡

 そして、夕飯の時だった。その日は焼き鮭だった。普通に食べていると、太郎くんが寄ってきた。

そして、

「シャケちょうだい!」

 って。

 おねだりする太郎くんは久しぶり!! お肉ではなく魚だったんだんだね!
 焼き鮭をほぐしてあげると、ペロリと食べた。

「もっとちょうだい!」

 うれしいよーーー

 太郎くんは、昼間の私との約束を守ってくれている。太郎くんも頑張っている。そして、さつま芋も食べると。それから豚肉も食べて、ごちそうさまのペロリをした。

 ご飯を食べた後、太郎くんと父がソファベットで寝転んでいた。

 私は、おっさん臭すごくてイヤだー、やめて〜、なんて思うけど、太郎くんにはそれが一番心地よく……(笑)
 太郎くんにとって父は、毎日散歩に連れて行ってくれ、一緒に寝てくれる下僕。今でも話が出るくらい、近所でも評判のいいコンビでした!

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