#89 シリンジ拒否で悩んだ日

魔の時間、深夜2時半。水を50C Cほど飲む。
しかしその後、苦しい時間が続いた。咳、ハアハア、ゼイゼイ……苦しい。痛みに耐えているのか落ち着きがない。

3時間後、落ち着いて眠りについた。

しかし、シーツにお漏らしをしていた……
今までこんなことはなかったのに。

私はこの日の午後出かけた。
2回目の緊急事態宣言が明け、両親も太郎くんの看病で私を気遣って息抜きをするように薦めたのだった。きっと悪魔に取り憑かれたような顔をしていたのだと思う。太郎くんになんとしても食べさせなきゃという鬼。

その間、両親は太郎くんを病院に連れて行った。

気分転換から戻ってきたはずの私だったが、その鬼は凶悪なものになり、父と母までも責め立てた。なぜなら、太郎くんがシリンジご飯を拒否したから。

両親は協力しているふりをしていて、ただ逃げているだけ。

このイライラをどうしたらいいのか!

※太郎くんの後に父も看取った今、食べられないことは本人にとって非常につらいこと。

食べられないのは生き物として終わりであり、食べさせるのはただのエゴだと痛いほどわかりました。

無理やり食べさせず、穏やかに過ごせばよかったと後悔しています……

今日は何も食べない……強制給餌やめるべきか。

太郎くんもイヤがり、私もイヤだ。もう死なせるべきなのか。

母みたいに「あの時死なせてくればよかったじゃない」と言うのか。自然に任せるべきなのか。きっとこのまま続けても、自分からは食べてくれない。

もうやめようか……

疲れた……

もうイヤだ……

2021.1.31 太郎くんの闘病日記より

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