
※この記録ノート画像についての見方は、下記リンクで説明しています。
(太郎くんの服用薬とおやつの説明もあります)
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夜中3時半吐いた。その2時間前に私は悪夢にうなされ叫び声を上げてしまっていた。当然太郎くんも驚かせてしまう。そのせいもあってだろう、太郎くんは2時間後に部屋の片隅にトボトボと歩き出し、何かと思った瞬間に吐いてしまった。
私がそれに気づくと、証拠隠滅と言わんばかりに慌てて食べてしまった。うろ覚えだが少し血が混じっていたようにも思う。気のせいと思いたかった。それにこの慌てようは危険だった。今度からは見て見ぬ振りをしよう。吐いても知らんぷりしよう。
誤嚥になっては危険だから。
少し寝て8時に目覚める。私はこの日から決意した。
シリンジでの強制給仕を1日5回にする と。
一回にほんの少ししかあげられないのなら、回数を増やすしかない。
それは二、三時間に一回のペース。太郎くんの睡眠の邪魔にならないよう、そして私も仕事の合間をぬってやるため、かなり大変なことだった。
でもやるしかない。
夕方の散歩は、父が自転車に乗せて公園に向かった。太郎くんは自転車に乗るのが大好きだった。部屋からその姿を覗いた。

いつものコンビが復活した。

夜中吐いた。血も混じっていたような…… 誤嚥になりそうで咳き込んでいて焦った。もう吐いている時は見て見ぬ振りをしよう。
今の不安は、いつシリンジのご飯を拒絶するかということ。
食べたからお散歩も行きたいと思ったんだよ、立てるようになっただよ、と言っても太郎くんには理解できたのかな。難しいかな。いつどうしたら自分で食べてくれるんだろう……
もうその望みもないくらい絶望的に末期でどうしようもない状況なの?
生きているのが不思議なの?
だったら不思議と治ることもあるんじゃないの?お兄ちゃんたち! 弟に奇跡をお願い! 何度もお願いするよ!
だって今の太郎くんがいるのはお兄ちゃんたちのおかげだから、お兄ちゃんたちと過ごした時間が宝物だったから。
もう少し時間をちょうだい! 奇跡をお願い!!
2021.1.27 太郎くんの闘病日記より
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