#84 歩行補助ハーネスで歩けた日

朝方、鼻水を垂らしながらも深く苦しそうな呼吸をずっと。もう最後が近づいているのかと思いたくなくても思ってしまう姿。

今日も強制給餌という忌々しい朝食を太郎くんに与える。

そして散歩の時間。

もう太郎くん一人の力では歩けなかった。苦肉の策として、歩行補助用のハーネスを購入した。

これが奇跡を起こした!!!!!

太郎くんも「歩く」ということを細胞レベルで思い出したようで、勢いづく。父も私も喜び、それに応じるように太郎くんも歩みをどんどん進める。

やったー!!!!!

嬉しかった、父も私も目に涙を滲ませた。無理はできない。公園のベンチで休憩。東京の冬の日差しは冷たい空気を温め、そっと包んでくれる。

この日は特にそれを感じた。夕方の散歩もそうだった。

午後は私のベッドで熟睡していた。
歩けたことが嬉しい。

復活の兆しを感じた日だった。
どうかエンジェルタイムではありませんように。

公園まで歩いた! サポート付きだけど思ったより歩けた!

午後はベッドで熟睡。そう、これが「いつも」だった。

今日はがんばって300カロリー取れたと思う。いつまで続けなくちゃいけないかわからないけど、自力で食べてほしい。

「いつも」がまた「いつも」になってほしい。

食べて、貧血治って、体力回復して……

今朝は深い呼吸でヒヤヒヤした。
今日は目が生気もあって、キョロキョロしていてかわいい。

どうかエンジェルタイムではなく、今日をきっかけに回復しますように!

2021.1.26 太郎くんの闘病日記より

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